[PR]口が臭う人の共通点…:臭いが見える対策は?
今日は驚きましたよ?
今日は半日だからと兄さんは急に帰ってきて家でのんきにお茶を飲んでいるし…。
その上、昔みたいに一緒に寝ようだなんて。
いつもならふざけないで下さい!とすぐ払うつもりだったんですが、言葉巧みに
言いくるめられてしまったような気がします…。
ま、久しぶりという事もありますし、今日くらいは・・・構いませんよ。
…変な気さえ起こさなければ。
…背中のほうに、兄さんの鼓動を、体温を感じる。
兄さん、起きていますか?…起きていなくても、良いですけど…聞いて欲しい事があります。
最近、不思議な夢を見るんです。
自分以外何もない、真っ白な空間。その中で私は一人だけぽつんと…立っているんです。
辺りを見回してよく見ると、地平線の果てに黒い点があって…。
そこに一人、たった、一人だけ。
壊れかけたウサギのぬいぐるみを優しく、大事に抱く一人の女の子がたっているんです。
私が「貴女は誰?」と聞いてもその子は黙って見返すばかり。
でも、なんとなく判るんです。
その子は私。
兄さんに甘えて、後ろを追いかけて。壊れかけたものを大事に持っている…ずっと昔の幼い私。
いつもはそれで、気付くと起きているんです。
そして、その夢を見た後に思うのは兄さんのこと・・・。
…変な話ですよね、自分自身の夢を見て兄さんのことを思うだなんて。
まあ…私の妄想みたいなことなので、忘れちゃってください。
それじゃ、お休みなさい、兄さん。
…ああ、今日もまた、同じ夢を見る。
真っ白い地平が何処までも続く、空は青く、雲は遠く。
太陽も月もなく本当に…何もない。
そこにあるのは、私と、貴女。
今日は目の前にいます。
私は…
「あなたはだあれ?」
…私が言う前に、小さい私が話しかける。
「私は貴女よ。あなたがずっと大人になった姿」
すっと、その答えを知っているように私は答える。
「…私、あなたになるの?」
言葉ではなく、首を縦に振って応える。…同時に
いつの間にか、抱きしめていた。見ればそのわたしは壊れかけ。
ひびいってしまっていて、もう治せないくらいに。
「いいな…ミライのわたし」
小さな私は言った。
「わたし、にいさんに、何も、あげられてない」
嘘。
「嘘ですよ…今も、今も…」
ずっと変わってない。昔から。
私は兄さんに何も与えられていない。
逆に兄さんに与えられて、与えられて。
その優しさに応えられないから反発するただの子供。
臆病で卑怯な…
「ちがうよ」
え?
「ちがうよ。応えられてるはず」
…そうなの?
「やさしいだけが、やさしさじゃないもの」
「昔からよく言うじゃない、喧嘩するほど仲がいいって」
そういって、砕けた。幼い私。
壊れかけたウサギを忘れて。
抱き取って、見る。…ああ、これは…。
やっぱり…これは…
しあわせのとき